CBT/113回

勉強も人生もそこそこ

医師国家試験が不安な人へ 確実に受かる勉強法は?

 生意気ながら、自分の勉強したものとかを還元したくて、ブログを書かせていただきました。一つの参考にしてもらえればうれしいです。

内容の担保のために、自分の結果を載せておきます。

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できるだけ読みやすいようにQ&A方式でまとめさせていただきました。

早速書いていきます。目次から気になったものを読んでください。

 

そもそも医師国家試験てどんな試験?

毎年2月中旬に2日間にわたって行われる、医師免許取得のための試験です。113回は2月9日、10日の2日間にわたって行われました。

問題数は全部で400問。一般・臨床問題が300問、必修問題が100問です。

合格基準は、一般臨床問題が毎年受験生の出来を考慮し、厚生労働省がボーダーを調整するため変動。113回は70.9%が合格ライン。

対して必修問題は、必修の中の一般問題を1点、臨床問題を3点とし、8割を絶対基準として、不合格者が決定されます。例年必修問題は、削除問題が出るため、8割を切っても合格できましたが、113回は削除問題はなく、8割きっかりがボーダーとなりました。

上記二つの指標に加えて、禁忌選択肢が国家試験全体に散らばっていて、4つ以上踏むと不合格となります。(具体的な禁忌選択肢の数は、厚生労働省の発表がないため不明。)

 

113回はどんな試験だった?

113回医師国家試験・総評 | medu4.com ←一読することをお勧めします。

 

実際に受験した感想としては、今までの難問、奇問だらけの医師国家試験はどこかにいなくなり、スタンダードな問題が多かった年だと思います。もちろん難しい問題もありましたが。

スタンダードな病態きちんとわかりますか?治療覚えてますか?といった定番な問題が多かった印象です。そういう意味では、基礎の力とケアレスをしない本番のメンタルが問われた年でした。

 

今後の医師国家試験がどのような方向性にシフトしていくのかは、出題者委員の先生方が決めることですので、何とも言えませんが、定番問題とその知識を運用できるかという思考問題、そしてより臨床色の色濃い国家試験になっていくのかなと受験していて感じましたし、そうなっていくのが理想だと思います。

 

あとは、ずっと言われてることですが、その年のトピックは出ます。今年は梅毒が必修3点問題しかもペニシリンアレルギーで出ました。今までの国家試験で出てきてない検査も、新たに登場してましたので、トピックなところを抑えるのは大事です。

また、今年は英語問題が少し難化したように思います。そろそろ本格的に受験生に英語力を問うていきたいのかなと。出たとこ勝負なのは変わりないですが。

各予備校が総評を出しているので、一読すると今後の国家試験の流れがつかめるかもしれません。

 

使った教材は?

 

必ず揃えるべきもの

イヤーノート

エスチョンバンク

回数別 3年分

 医師国家試験の王道の教材。これを買わない時点で王道から外れてしまうので、高いですが買いましょう。

上記三つに加えて、予備校教材としては

前期講座(予備校はどこでもいい)

medu 4なら新しい内科外科、TecomならSelect、Mecなら臓器別と呼ばれる、病態生理の基礎を作る講座。これもマストです。

公衆衛生対策(おすすめはmedu4)

公衆衛生対策は問題集だけだと知識が煩雑になるので、講座をとった方がいいです。medu4は覚えるところが明確なので使いやすい。

 

上記5っが、113回時点での国家試験対策の王道です。王道を抑えないと勝てないので、上記の教材はそろえましょう。

他の教材は、とっても取らなくても正直誤差の範囲内なので、個人の好みに合わせて取るのをお勧めします。詳しい各教材の説明は、前の記事を参照してください。

 

どこの予備校のものを選べばいい?

さまざまな予備校が出てきて、どれを取ればいいのか、悩んでる人がいるとは思いますが、自分がストレスなく反復できそうだという予備校の講座をとればいいと思います。どれを取ろうが、結果には影響しません。 何回でも書きますが医師国家試験の王道の勉強は

1, ベーステキストとなる前期講座

2, 医師国家試験回数別

本当にただこの二つの反復回数と深さで決まるので、そこから外れなければ、どれでもいいと思います。サンプルを見て、自分に合うのを選ぶのが良いです。

 

模試って受けた方がいい?

受けた方がいいです。自分の立ち位置を理解できるという利点と、ガイドライン記載の問題のうち、まだ国家試験に出ていない問題を味わえる。つまり、知らない問題に対する思考力を付けることができます。

夏メック、冬メック、夏テコ、冬テコが医学性が受ける主な模試になると思います。今年からMedic Media模試もありましたが、受験生ほとんど必修落ちという荒れた模試になってたので、来年から受験者数がどうなるかはわかりません。

来年の模試がどうなるかわかりませんが、5っの模試全てを復習するなんてことは無理なので、模試は三つに絞って復習するのがいいと思います。 おすすめは夏メックと冬メックです。理由は、

①模試の問題が、国家試験過去問のエッセンス、およびガイドラインの新規知識をバランス良く組み込んでいる。難易度も実際の国家試験ぐらいの問題が多く、自分の立ち位置を確認しやすい。

②解説の冊子、および解説講義が分かりやすい。復習がスムーズに行える。

上二つの理由から、模試は夏メック、冬メック、(+冬TECOM)ぐらいで復習を進めていくのが現実的かと思います。

I padって必要ですか?

必ずしも必要ないですが、あると勉強効率が上がるのでお勧めです。特にmedu4は、タブレットでの勉強を前提に作られているので、タブレット学習はおすすめです。

 

必修8割が不安で、合格できる可能性を少しでも挙げたいんですが?

 

noteに、必修の考え方から、具体的な対策などまとめました!

必修は今年は削除問題がなく、8割取らなければ不合格でした

限られた時間で必修を確実に通過するための方法について記載しました。 直前期の精神安定剤としてもおすすめです。

必修本番で98.5%とることができた自分が本番までにやったことすべてまとめました。

この試験さえ受かれば、患者さんを救うことができ、年間1千万以上稼ぐお医者さんになれますこちらだけ540円でnoteで販売させてただきますが、コスパの良い先行投資だと思って、興味のある方はご購入いただければ幸いです。

 

note

一番効率的な必修対策|しろくま|note

 

どれくらい前から準備を始めればいい?

おすすめはCBT直後から、ほそぼそと始めるのがいいと思いますが、具体的なわかりやすい目安は、6年生夏までには、ビデオ講座を終わらせることを目標にしてください。

具体的なスケジュールは?

4年生

CBT頑張る。CBTの知識はかなり国家試験に直結してくるので、特にクエスチョンバンクのVol2,3はやりこむと良しです。

あと重要なのは、CBT後に勉強をやめないことです。人間やらないと、すぐ忘れるのでせっかく積み上げた知識がゼロになります。

そこから国家試験に向けて、もう一度積み上げるのは骨が折れます。楽したいなら、細々と勉強続けるべきです。

自分はCBT後バイト三昧で稼いでいたら、CBTの知識が全て抜け落ちたので後々苦労しました。毎日軽くでいいので継続することをお勧めします。

5年生

臓器別のビデオを終わらせる学年。並行してQB一周目問題を回せたら理想的です。臓器別のビデオは、これから国家試験までずっと苦楽を共にするので、時間かかっても丁寧に書き込みましょう。後から汚くて読めないとストレスです。

QBはとにかく終わらせることが大事なので、へ~そうなんだぐらいのテンションで流していきましょう。

 

6年生

4~8月

夏まで QB一周目問題も周回していきますが、早めに回数別に着手していいと思います。3年分だけでも、1300問あるので、間に合いません。医学部は最後の大会も夏にあります。

また、後期講座をとる人は、10月からビデオ地獄が待ってるので、回数別は早めに一周終わらせとくのがいいです。

よく、実力試したいからと、回数別を残している人がいますが、回数別は実力試しでなく、分析するべきものなので、早めに手を付けた方がいいです。各選択肢と、臨床問題に出てくる検査、治療、新たな概念など吟味することは山積みです。

夏のこの時期から、模試も始まります。模試を受けた後は、仕訳をして、もう二度と解かなくていい問題は×を付けて復習する問題を減らしましょう。

 

6年生 10月~12月

地獄のビデオ期が始まります。正直、後期講座に関しては消化不良になることが多く、どうなのかなぁと思う部分も多々ありす。みるだけで80時間ってちょっとコスパ悪くないかなと。取るかどうかは、各個人の自由ですが、後期講座の内容がものすごく大事かというとちょっと疑わしいなというのが正直な感想です。

予想予想で疲れますしね。 この時期は、後期講座だけでなくさまざまな予想問題なんかが飛び交う時期なので、惑わされやすいので注意です。 あくまでコアは

1, ベーステキストとなる前期講座

2, 医師国家試験回数別

この二つだけなので、自分の勉強を立ち返って、上記二つが疎かになっているなと感じたら、他のは切って捨てましょう。この時期は不要なものを切り捨てていくのが本当に大事になります。

反復が命なので、一つのテキストを信じられなくなったら負けです。自分のテキスト信じて繰り返しましょう。

 

6年生夏までに終わらせておくべきことは?

前期講座のビデオは確実に終わらせましょう。QBの問題は一周目問題のみを終わらせられたら、ベターです。

6年生1月までに終わらせておくべきことは?

・模試の復習(二度と解かない問題を✕)、もう一度解きたい問題に印をつけておく。

・回数別三年分

後期講座/直前講座ってなに?

後期講座は大体6年生の10月~2月にかけて行われる、直前期の映像講座です。主に、TECOMやMECという二つの予備校から講座が提供されています。

正直、直前期の講座については、オススメしかねる部分もあります。直前期に新規知識が増えてきて、情報の波にのまれるからです。

しかしながら、今の医師国家試験勉強の鉄板パターンが、

 

6年生夏までにベーステキストを完成させる。

夏過ぎから、回数別の研究。

直前期にMECサマライズ・ラストメッセージ受講

国家試験前日、一日目の夜に予想メール

 

となっています。  

詳しくはしめさばさんのブログを参照してください。

第112回医師国家試験を受けてみた

 

なので、大多数に入るという意味で、受講するのはありかと思い、自分は取りました。予想問題を抜けば、孝志郎先生の講義は印象に残りやすく、病態生理もわかりやすいので、そういった点ではおすすめです。また、回数別の解説が盛り込まれてるので、自分が研究しきれてないところをカバーできます。  

 

後期講座の簡単な説明を書いておきます。

①TECOM  SHIKETAI・TARGET

後期講座はMECのサマライズ・ラストメッセージをとったので、詳しく述べることはできませんが、SHIKETAIのはじめの3講座は見る価値があります。臨床問題の考え方の型というのが身につきます。  

 

②MEC   サマライズ・ラストメッセージ・前日予想メール

今では医学生の後期講座の鉄板となっている、サマライズ。前期講座TECOMであった人も、多くはサマライズをとっています。医師国家試験で神のように崇められているDr.孝志郎の圧倒的わかりやすさと、印象に残る臨床エピソード、予想問題の的中率から、全国の医大生の指示を得ています。

・サマライズは科目ごとの80講座。(非常に長い。。。)

・ラストメッセージはサマライズとは別に、最後の必修対策として、国家試験5日ほど前から始まります。予想問題としての役割と、医大生のメンタルケアがおそらく主目的。

・前日予想メールは、MECが全国の医大生に向けて、無料で予想問題を提供しているもので、112回で人工呼吸の問題を的中させたことで、113回に爆発的に登録者が増えました。

3つを受講した感想としては、直前期に情報過多状態になるので、優先順位を付けて覚えられる人は、メリットが大きいと思います。あとは、10月11月ダレがちな時期に、強制的にやることができるというメリットもあります。

講座自体は非常にわかりやすいですが、情報量が多いので、講師の方や予想問題を神格化せず、一歩引いた態度で受講できれば良いのかなと思います。

 

③medu 4 国試究極マップ

TECOM, MECが70~80講座の非常にヘビーな後期講座を提供しているのに対して、medu4は全部で8コマと非常にコンパクト。過去の国家試験で激アツだった部分を、科目ごとに一枚の紙にまとめています。予想よりも、みんなが取れる問題をきちんと取るという哲学が感じられます。受けてはいませんが、後期に取るには非常に良い講座だと思います。

 

直前期取るべき講座は?

大多数に入るという意味では、サマライズ。

冬になっても、前期講座が終わっていなければ、前期講座を終わらせることと、回数別に特化すべき。下手に手を出しすぎると自滅します。

medu4の国試究極mapは、情報過多にならず、最短ルートで合格するための非常にいい講座。

いずれにしても、直前は予想問題を神格化せず、自分のキャパと相談して、無理だと思ったら、王道に立ち返ること(国家試験3年分、前期講座)が必要。

直前期の過ごし方はどうすればいい?

1月~国試直前期

メンタルゲーの時期です。ここでブレないことが合格に一番重要です。 いままで、自分が削りに削った模試の問題、ベーステキストの復習、そして回数別の復習。これをどれだけ完成させられるかの時期になります。

ラストメッセージはこの国家試験直前期になります。購入した人は受講しましょう。

予想、予想が本当に溢れかえりますが、下手に手を出さない方が賢明です。自分の足りないと思う部分だけをピンポイントで補完しましょう。必修の手技が不安な人はQ-Assistの必修禁忌講座はおすすめです。

とにかくビデオを見る時間は極限まで減らして、学習効率の良い、今まで解いた問題、使ったテキストの復習に専念するのが良いと思います。

予想問題って当たりますか?

当たるかもしれませんが、コスパ悪すぎます。

図解するとこんな感じ ScreenClip.png勉強が進んでくると、そもそも予想講座の内容知ってた!ていうのが結構あります。知らない知識が出てきたとしても、それが本番出るとは限らないわけで、大量の予想を渡されても、正直扱いに困ります。

直前期の予想問題講座としては

サマライズ

ラストメッセージ

Q assist 予想講座

Q assist 予想問題

国家試験のトリセツ(メール予想)

MEC前日予想メール

などなど、、、膨大な予想問題、講座が出てきます。これらの講座の履修を最小限に抑えることが、合格のカギとなります。メンタルゲームです。予想問題は周りにドやることはできますが、合否はわけないと考えた方がいいです。

予想問題の時間、王道の過去問とかを深めれるわけで、予想講座とか問題は取るにしても、最小限のものにした方がいいと思います。

 

国家試験前日にやることは?

前日、前々日は多くの大学で移動日になります。

前日は、MECの予想メールが届くので、夜はそれをやることになります。多くの教材を持って行っても、あまり見直す時間はありません。

自分の苦手科目を見直すでもいいし、コスパの良いといわれる公衆衛生、呼吸器、泌尿器あたりを見直してもいいです。

一二週間前から、寝る時間、起床時間を国家試験当日と合わせておくと、前日スムーズに寝れます。寝れなくてもあんま成績に影響しないので、気にせず、ベットから出て眠くなるまで単調作業をしましょう。

国家試験のスケジュール一日の流れは?

個人で別れると思いますが、自分の大学のスケジュールをのせておきます。

1日目

6:00 起床

6:30 朝食

7:30   ホテルから出発

8:45   試験会場着席

8:55   試験説明開始

9:30~12:15  Aブロック(各論)

12:15~13:20 昼食(試験対策委員会が弁当を用意してくれます)

13:20 試験説明開始

13:45~15:20 Bブロック(必修)

16:10~18:30 Cブロック(総論)

19:00 会場出発

19:00~ 夕食、予想メールが配信される

22:00  就寝

 

2日目

6:00 起床

6:30 朝食

7:30   ホテルから出発

8:45   試験会場着席

8:55   試験説明開始

9:30~12:15  Aブロック(各論)

13:25~15:05 Bブロック(必修)

15:55~18:30 Cブロック(総論)

19:00~ 解答速報に入力、自己採点発表待ち

 

上記が大体のスケジュールになります。もちろん毎年変わりますし、大学ごとに細かな違いはあると思いますが、大きく変わることはないかと。参考にしてください。

試験自体の内容と考え方ですが、

各論:新規知識や、各患者さんについて考える思考力が必要。

必修:とにかく皆と同じ答えを選ぶ。迷ったら、身体診察。

総論:過去問ゲー。公衆衛生の嵐

ていう感じです。

 

国家試験の自分のメンタルが不安なのですが?

模試と同じ行動をとるのは有効だと思います。人は同じ行動をとることでで精神安定するので。

模試の時点で、本番と同じ時間に起きて、大体同じ時間にご飯をたべて、一日目は復習せず22:00に就寝とか自分の中でルーティーンを作っておくと本番無駄に焦らないで済みます。逆に本番は年度最後の模試ぐらいの感覚で解くとうまくいきました。

一日目の答え合わせはした方がいいですか?

個人の自由ですが、おすすめしません。

本番は結構メンタルゲーム的な側面があるので、不確定要素作らないためにも、答え合わせはしない方がいいと思います。

特に必修は、一日目が例年難しいことが多く、一日目の採点で76%!とか出ても大丈夫な人は採点してよいと思います。

一日目は、予想メールと必修の手技、救急の復習をして寝ました。

国家試験の合格発表と手続きの流れは?

国家試験の合格発表は113回は3月18日の厚生労働省のホームページでみることができました。

自己採点の時点から、大きく動くことはないですが、やはり18日は合格してるとホッとします。

その後は、各大学で説明があると思いますが、申請書、収入印紙、戸籍抄本などの必要書類を集めて、保健所に提出になります。